2026年9月7日、Enovique(エノヴィーク)の公式オンラインストアがオープンしました。
オープン直後から注文通知が鳴り止まず『期待して頂いているだな』と涙が出そうに。本当にありがとうございます!
『Enoviqueと出会って良かった』、そう思って頂けるブランドになるよう、頑張っていきます!
さて今回のテーマですが『ヒューマングレード』について。
フードでもトリーツでもよく見る表現となったヒューマングレードですが・・・
気づいて頂いたでしょうか?Enoviqueではヒューマングレードというワードを積極的に使っていません。
その理由ですが・・・
ヒューマングレードってなんの基準も無いから
ですね。
ドッグフード・トリーツで当たり前に使われる『ヒューマングレード』には基準が無い

ヒューマングレードとは『人間が食べられる品質』そんな意味合いで使われていますが、じゃあそれは具体的に何を満たしていたらヒューマングレードと言えるの?
これ日本においては法令上統一された明確な基準はありません。
つまり物凄く曖昧な言葉が当たり前に使われているのが現状です。
海外では少し意味合いが違っていて、例えばAAFCOの場合だと
ready-to-eat human food
つまりそのまま食べられる人間用食品に適用される規則に従って製造されるべきもの。そう説明されています。
要するに人間用の食品を原料に使ってるだけじゃヒューマングレードのペットフードとは言えない。原料そのものはもちろん、加工や保管、輸送まで全てが関わってくる、って事ですね。
https://www.aafco.org/news/new-standards-for-human-grade-pet-food/
ではなぜ日本ではヒューマングレードという曖昧な言葉が当たり前に使われるのか?
そう言っておいた方が売れるからです。
『国産 ヒューマングレード ドッグフード』みたいな検索する事ありませんか?メーカー・販売店はそれに自社商品が引っかかるようにしたい。
さらにはドッグフード解説サイトでもアフィリエイト目的で曖昧な表現を乱用して注目を集める。
結果どうなるか?
飼い主さんが『ヒューマングレードって書いてたら安心』『ヒューマングレードのものは高品質』そう誤認してしまう。
何をもってヒューマングレードか分からないのに変な話でしょ?
本当に重要なのは原料をどう仕入れて、どう扱い、どう届けるか?なんですけどね。
Enoviqueもヒューマングレードと言っておいた方が一般的にはウケが良い。なんだけど・・・
それはちょっと違うかな、と曖昧な表現を使う事は控えています。
Enoviqueではどんな原料を使用しているのか?魚の場合

そんな訳でちょっとだけ宣伝させて下さい。
Enoviqueではどんな原料を扱っているのか?魚の場合、Enoviqueの工場は静岡県の伊豆にあり、周りは山だらけですが海にも近い。
車で30分くらいで伊東港まで行けます。
定置網で水揚げされた魚を私自身が仕入れ、工場に運び、すぐ下処理して真空乾燥。製品および包装待ちのものは24時間エアコンつけた部屋で保管しております。※夏場の場合
当然ですが鮮度はめちゃ良い。刺身でも全く問題ないので私のお昼ご飯にもなってなりします・・・笑
ヒューマングレードなのか?と言えばこれ以上なくヒューマングレードだと思っていますが・・・
でもヒューマングレードと表現するか?となるとそれは違う、って事ですね。
ジビエは特に難しい|ヒューマングレードって一体なによ問題

『無添加・ヒューマングレードの鹿肉ジャーキー』こんなの見かけた事ないですか??
最近では猟師さんが販売しているのもよく見かけますが・・・
ジビエは特に難しいです。
そもそもの話としてジビエ(鹿や猪など野生鳥獣肉)を人間が食べる食肉として流通・販売するには食品衛生法に基づく『食肉処理業』の営業許可を取得したジビエ処理施設での加工が義務付けられています。
つまり猟師さんが狩猟して山や自宅で解体。これを自分で食べたり、近所の人にお裾分けするのは問題ないが、人間用の食肉として販売するのはNG。
猟師さんが自分が食べているからヒューマングレード・・・って言ってるパターンもあれば営業許可を取得したジビエ処理施設からの肉だからヒューマングレード、って表現している事もある。
なんの基準も無い曖昧な言葉を使うとこういう現象が発生する訳です。
さらに難しいのがジビエ処理施設の肉と猟師の肉。確かに品質としては処理施設の方が安定していますが・・・猟師の肉より絶対的に優れているか?と言われるとそうとも限らない。
猟師にも色々な人いますからね。食に関してオタクみたいな人もいれば、ザ・ワイルドな人も。
犬猫が食べる肉に対する認識も猟師によってかなり違います。
Enoviqueではどんなジビエ肉を原料として使用しているか?

Enoviqueでも鹿肉ジャーキーを販売しています。真空乾燥だからできる色味、サクッとふわっとした物性で好評です。

ではEnoviqueがどんな肉を使っているのか?なんですが、ジビエ処理施設の肉と猟師の肉、両方使っています。
使用する鹿肉にはルールを設定していて・・・
直接会って顔の知っている猟師の場合、肉の扱いや状態に問題なければ仕入れるが、それ以外の場合はジビエ処理施設経由のものを仕入れる。
こんなルールで鹿肉を扱っております。
Enoviqueが拠点を置く伊豆では鹿による農作物や森林への被害が大きな問題となっている地域です。
そうした中で捕獲された鹿を資源として活用するため伊豆市が運営する『イズシカ問屋』という全国でも珍しい公設・公営のジビエ食肉加工施設がありますが・・・
それでも捕獲される全ての鹿が有効活用できている訳ではありません。
ここには、捕獲数と処理能力のバランス、鹿の状態、流通量、需要など、さまざまな課題があります。
Enoviqueもペットフードメーカーとしてこの問題に向き合っていきたい。
しかし現状は伊豆産のみでは高品質の鹿肉を安定して仕入れる事は不可能。なので県外のジビエ処理施設からも仕入れています。
ここがEnoviqueにとって大きなジレンマです。
本音を言えば伊豆産の割合を増やしていきたい。しかし『伊豆産』にこだわるあまり品質に妥協することはできない。
今はまだスタートしたばかりのEnoviqueですが、これからブランドが成長していく中で伊豆の鹿をもっと活用できる形をつくっていきたいと考えています。
実は私自身も狩猟免許を取得しています。これは私が積極的に猟をする、、、のではなく地域の猟師との関係構築。Enoviqueの取り組みを理解してもらうために免許取得しました。
伊豆の鹿を、もっと活かせるように。
そして何より
いただいた命を、できるだけ無駄にしないために
これからもEnoviqueは、鹿肉と真摯に向き合っていきます。
大切なのは『ヒューマングレード』という言葉ではなくその中身ではないか?

さて、今回はドッグフードの『ヒューマングレード』について書いてみました。
はっきり言って今のドッグフード業界は広告合戦みたいになっています。『ヒューマングレード』以外にも『無添加』とかね、こういう曖昧な表現
中には薬機法などの観点から見ても、その表現には注意が必要なんじゃないかと思うものもあります。
残念ながらそういう言葉を使った方が売れるんですが・・・
ちょっと違うかな、って。
本当に大切な事は言葉じゃなくて中身。
どんな原料を使っているのか?
どこから仕入れて、どう扱っているのか?
どんな環境で加工・保管され、どうやって商品として届けられているのか。
私たちEnoviqueは言葉で良く見せるのではなく、ちゃんと中身で選んでもらえるブランドを目指していきます。
Enovique 翔

